京都カグヤライズ vs 九州アスティーダ アクシオン福岡 ノジマTリーグ 2022-2023

京都カグヤライズ10戦目の相手は、今までに2度対戦している九州アスティーダです。いずれも1-3で敗戦という結果でしたが、今回のカグヤライズは先日の試合で初勝利をつかみとったカグヤライズです。この勢いで、九州アスティーダにリベンジを果たします。

2022年12月18日 ベンチ入りメンバー

  • 松島 美空 選手
  • ドゥ ホイカン 選手
  • 成本 綾海 選手
  • ウェイ ウェンション 選手
  • ユエン シュエジアオ 選手
  • シャン シャオナ 選手

先日の試合に引き続き、強力なメンバーがベンチに揃いました。対する九州アスティーダは、シン ユビン選手とニーナ ミッテルハム選手という2名の海外選手がベンチ入り。両チーム共に海外の世界トップ選手がベンチ入りしたということで、激戦が予想されます。

第1マッチ:ドゥ ホイカン・シャン シャオナ vs 塩見 真希・野村 萌

ドゥ選手は右シェークドライブ型、シャン選手は右ペン速攻型で、塩見選手と野村選手は右シェーク異質攻撃型です。

カグヤライズは先日の試合で完勝したドゥ・シャンペアを起用。対するのは異質ペアの九州ペア。相手ペアの球に激しい変化がある中で、どのようにラリーを制し得点につなげていくのかが勝敗を分けます。

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第1ゲーム ラリー戦を制す

緩急をつけたラリーが多く見られ、両ペア共に無理をして攻めるというよりは安定してつなぐプレーで展開します。また安定したプレーが続くことでラリー戦が増え、終盤までお互いが一歩も引かない状態に。ついには10-10まで競り、どちらが第1ゲームを取るかと会場に緊張が走ります。ここで、しっかりと回転をかけてつないだ京都ペアが得点!11-10で第1ゲームを獲得します。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第2ゲーム 回転の差で大きくリード

第2ゲームでは九州ペアのミスを誘いながら、快調な出だしで6-0とリードします。さらに、シャン選手の表ソフトのナックル気味のボールとドゥ選手の強烈な回転のかかったボールが生み出す回転の落差で、ラリー戦の有利に立ちます。最後はシャン選手の厳しいコース取りでゲームポイント。11-6で第2ゲームを取り、ゲームカウント2-0で勝利しました。

ドゥ選手・シャン選手のペアは、先日の試合に引き続き今試合でも2-0で勝利しました。右右ペアで、しっかりと足を動かして自身のプレーしやすい位置に動きつなぐ、というダブルスのお手本となるような試合でした。

第2マッチ:ユエン シュエジアオ vs ニーナ ミッテルハム

ユエン選手とニーナ選手は、共に右シェークドライブ型です。同じ戦型ですが、綺麗なフォームで両ハンドを打つユエン選手と、少し台から下がってヨーロッパ独特のスタイルでプレーするニーナ選手、アジア系とヨーロッパ系のスタイルの違いが見られる楽しみな1戦です。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第1ゲーム ニーナ選手の粘りのあるプレー 

主にユエン選手は前中陣で、ニーナ選手は中後陣でプレーしていきます。ニーナ選手の攻撃時にミスが少し出たため、ユエン選手はニーナ選手に打たせる形を取ります。ゲームが進行し、ユエン選手が10-6でリード。そのまま第1ゲームを取るかと思われましたが、何とそこからニーナ選手の粘りのあるプレーで逆転され、10-11で第1ゲームを落とします。 

第2ゲーム ニーナ選手の戦術を封じる 

中盤あたりから、ニーナ選手の戦術がキラリと光ります。ユエン選手が打ったボールに対してふわっと浮くような緩いボールでタイミングをずらし、ユエン選手の対応が甘くなったところを踏み込んで狙うという相手の隙をつくような戦術で、ニーナ選手が点差を詰めます。しかし、ユエン選手も譲りません。ニーナ選手の戦術を多彩なサービスからの攻めで封じ、11-6で第2ゲームを取り返します。

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第3ゲーム 素直には勝たせてもらえない 

ここからニーナ選手の安定感が上がってきます。ユエン選手は持ち前のスピードのある攻撃をしていきたいところですが、ニーナ選手に緩く返されてしまい、なかなか速いテンポでの攻撃ができません。苦戦しているうちにニーナ選手の流れでゲームが進み、8-11で第3ゲームを落としてしまいます。

第4ゲーム ニーナ選手を動かし得点

後がないユエン選手は、ニーナ選手のペースを断ち切るようにさらに攻撃的なプレーをしていきます。ボールの打点が落ちたところをすぐ捉え、速いテンポでニーナ選手をミドルからバック、ミドルからフォアへと動かしていきます。また、巻き込みサービスなどでしっかりとサービスエースも取り、第3ゲームを11-7で取り返します。

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

ファイナルゲーム 怒涛の4連続得点

ここでもニーナ選手はあまり変わらず緩く返球、ユエン選手は打点の速いところでの返球を徹底します。ユエン選手は自分のペースを崩さず、ラリーで粘り、サービスでは効果的に巻き込みサービスを出し、4連続得点!その後はニーナ選手に1点取られるも、第4ゲームを11-7で獲得。ゲームカウント3-2で勝利しました。 

激しい攻防の中、ニーナ選手の戦術に苦戦しましたが、ニーナ選手のドイツでのチームメイトでもあるシャン選手のアドバイスも受け、見事に勝利してくれました。最初の思惑が上手く働かずとも、冷静に別の方法で戦い勝利するという戦術の広さとメンタルの強さが際立ちました。

第3マッチ:成本 綾海 vs シン ユビン

成本選手は左シェーク異質攻撃型で、シン選手は右シェークドライブ型です。

先日の試合で2勝し、好調な成本選手。相手は世界ランキング19位の韓国の若手シン選手。世界で活躍する相手に、成本選手はどう立ち向かっていくのでしょうか。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第1ゲーム ラリー戦で得点する両者 

安定感のある両ハンドを振っていくシン選手に対し、成本選手は多彩なサービスとバックに貼っている表ソフトで攻めていきます。序盤は成本選手のサービスが効いていましたが、ゲームが進むにつれてシン選手も修正してきます。10-10まで競るシーンで、成本選手が厳しいコース取りで得点。11-10で第1ゲームを取ります。 

第2ゲーム シン選手の安定感のあるプレーに苦戦

中盤まではお互いに譲らない展開を見せます。しかし、中盤以降はシン選手が安定した両ハンドと厳しいコース取りを駆使し、点差をつけていきます。成本選手は逆にバック側でレシーブをさせられ、浮いたところを攻められるような展開になり、5-11で第2ゲームを落とします。

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第3ゲーム タイムアウトで流れを変えたい

シン選手にサービスの的を絞らせないよう、成本選手は毎回毎回いろいろなサービスを使って攻めていきます。第2ゲーム同様に競り合い、スコアは8-8へ。この成本選手のサービスのタイミングでカグヤライズのベンチからタイムアウトが要求されます。ここからの2点を取るためのタイムアウトでしたが、その甲斐なくシン選手に得点されてしまいます。成本選手が1点返すも、9-11で第3ゲームを取られます。

第4ゲーム ラリー戦で上回る 

第4ゲームでは、成本選手がサービスエースでの得点とラリーへの食らいつきで4点差のリードを叶えます。そのまま10-5でゲームポイントへ。そこからシン選手の追い上げもありましたが、最後は成本選手がバック側での変化を大きくつけ、11-7で第4ゲームを獲得。勝利のチャンスを取り返します。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

ファイナルゲーム 成本選手とシン選手、お互いの持ち味がぶつかり合う

6-6から始まるファイナルゲーム。お互いが持ち味を活かしてプレーし、8-8までゲームが進みます。ここからは成本選手が流れをつかみ、1点をネットインで、もう1点はサービスからの速攻で得点。スコアは10-8になります。最後は激しいラリー戦となりましたが成本選手が制し、11-8でファイナルゲームを奪取!ゲームカウント3-2で勝利しました。

成本選手は先日の試合に引き続き勝利し、今回で3連勝となります。世界で活躍する若手選手とのラリー戦で、まさに食らいつくかのような粘り強いプレーを見せ、それが勝利へとつながりました。持ち味のサービスでも、3球目攻撃や5球目攻撃などにつながる複雑なサービスで相手を翻弄していました。

第4マッチ:ドゥ ホイカン vs 野村 萌

ドゥ選手は右シェークドライブ型、野村選手は右シェーク異質攻撃型です。

先日のトップ名古屋 安藤選手との試合では、フルゲームの末に敗れたドゥ選手。今試合は、スタイルはやや違うものの安藤選手と同じ戦型の野村選手との対戦です。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第1ゲーム バックでのラリーに苦戦

序盤からバック対バックのラリーが多くなります。ドゥ選手はラリーの中で巧みにミドルを攻めるなどしますが、野村選手の直線的な表ソフトのボールに苦戦します。サービスをYGサービスに変えて攻めるも、流れがつかめず6-11で第1ゲームを落とします。 

第2ゲーム ストレート攻撃も振るわず

第1ゲームでバック対バックのラリーに苦戦したドゥ選手は、YGサービスを野村選手のフォア前に出し、バックの表ソフトを使わせないようにします。そこでラリーになったとしても、ドゥ選手はストレート攻撃を効果的に使います。しかし、その1本を野村選手が多く返球し、なかなかドゥ選手の得点につながりません。苦境を抜けられないまま、第2ゲームも6-11で落とします。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

第3ゲーム ミスの少ないループドライブで得点 

後がないドゥ選手は下回転系のサービスを主軸にして、3球目や5球目を回転量の多いループドライブで攻めていきます。ドゥ選手はフォア側に粘着性ラバーを貼っており、その特有の微妙な回転量の変化で野村選手のミスを誘います。その作戦が活き、第3ゲームを11-7で取り返します。

第4ゲーム 戦術がうまくはまる

第4ゲームでのドゥ選手のサービスは、基本的にYGサービスを使って野村選手のフォア前に出し、そこから攻撃へとつなげます。また、ここでは1点欲しい!という場面では巻き込みフォームからのアップ系ロングサービスを使い、サービスエースを取っていきます。さらに、ループドライブの浅い・深いという長短の差も巧みに操って点を重ねます。ドゥ選手の戦術がうまく機能し、第4ゲームはドゥ選手が11-8で取りました。

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

ファイナルゲーム お互いに粘りを見せる

このゲームでのドゥ選手は、2球目で積極的にチキータを使って攻めます。ゲームが進む中、野村選手にエッジで点を取られてしまいました。そこから、野村選手がサービス2本をロングサービスで攻め、8-10に。ドゥ選手はYGサービスをもう一度野村選手のフォア前に出しますが、動きを読んでいた野村選手にスマッシュで得点されます。結果、ファイナルゲームを8-11で落とし、ゲームカウント2-3で敗戦となりました。 

悔しくも負けてしまいましたが、どのような展開にすればよりよい方向で試合を進められるかを試合の中で考え、サービスを工夫して自身の得意なプレーがしやすいように組み立てる、という世界ランカーの戦術とその組み立てが見られた有意義な試合でした。

2022年12月18日 京都カグヤライズ vs 九州アスティーダは京都カグヤライズに軍配が上がる!

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第10戦 vs 九州アスティーダ アクシオン福岡

勝ち点4とはならず、勝ち点3に留まりましたが、チームとして初勝利から2連勝という嬉しい結果をつかみとりました。世界トップのプレイヤーが加入した九州アスティーダに苦戦するも、それぞれの勝負どころでの強さが表れました。京都カグヤライズとして、この勢いのまま3連勝を狙っていきます。

ライタープロフィール

記事を書いた人

清水 大暉

京都カグヤライズインターン生。 
中1から卓球を始める。高3で区切りをつけようとしたが、コロナウイルスの影響で学生生活最後の大会が中止に。そこで悔いが残り、卓球の道に進もうと決意。今では趣味で卓球を続け、国際試合や海外リーグの試合をよく観ている。
好きな選手は丹羽選手・酒井選手・モーレゴード選手・ティモボル選手などなど。