京都カグヤライズ vs トップおとめピンポンズ名古屋 鳴門・大塚スポーツ アミノバリューホール ノジマTリーグ 2022-2023

京都カグヤライズ9戦目の相手は、前回対戦で惜敗したトップおとめピンポンズ名古屋です。敗れたものの、ダブルス初勝利というチームにとっては嬉しい日になった12月7日。この勢いでチームとしての勝ち星を狙います。

2022年12月17日 ベンチ入りメンバー

  • ドゥ ホイカン 選手
  • 成本 綾海 選手
  • ウェイ ウェンション 選手
  • ユエン シュエジアオ 選手
  • シャン シャオナ 選手

9月の試合ぶりに、ドゥ選手とシャン選手が帰ってきました!国際大会もあり頻繁に日本に戻ってくるのが難しい中、予定を合わせて戻ってきてくれました。世界で活躍している二人の選手を再び迎えての、最強の布陣で挑みます。

第1マッチ:ドゥ ホイカン・シャン シャオナ vs 鈴木 李茄・南波 侑里香

ドゥ選手は右シェークドライブ型、シャン選手は右ペン速攻型。南波選手は右シェーク異質攻撃型、鈴木選手は左シェーク攻撃型です。

今試合では、シャン選手とドゥ選手のダブルスが出場します。立ち回りではトップ名古屋ペアが有利と考えられますが、ベテランならではの緻密な戦術で、どのように南波・鈴木ペアを攻略するのでしょうか。 

ノジマTリーグ 2022-2023 京都カグヤライズ 第9戦 vs トップおとめピンポンズ名古屋 鳴門・大塚スポーツパーク アミノバリューホール

第1ゲーム とてもいいコンビネーション

6-0でリードと、快調な滑り出しを見せるカグヤライズペア。立ち回りでは右左のトップ名古屋ペアが有利ですが、カグヤライズペアがピッチの速さでぐんぐん押していきます。シャン選手の表ソフト独特の回転量、ドゥ選手の回転量のあるチキータやドライブで相手ペアを上回り、11-2で第1ゲームを奪取します。

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第2ゲーム カグヤライズの勢いがさらに増す!

第2ゲームでも、カグヤライズペアにとってよい流れが続きます。シャン選手とドゥ選手は微妙な回転量の差でトップ名古屋ペアのミスを誘い、上手く長短を使い分けながら点差をつけていきます。チャンスボールはしっかり決めて、難しいボールは繋ぐ、という安定したプレーで第2ゲームを11-5で獲得。ゲームカウント2-0で勝利しました。

久しぶりのペアを組んでの試合となったシャン選手とドゥ選手でしたが、息の合ったコンビネーションで勝利をつかみとってくれました。最後、ドゥ選手がループドライブで決めた瞬間、ドゥ選手の顔に、安堵したようなニコッと微笑む表情が浮かんだのが印象的でした。

第2マッチ:成本 綾海 vs 小塩 遥菜

成本選手は左シェーク異質攻撃型、小塩選手は右シェークカット型です。

前回の試合では同じカット型のハン選手に敗れた成本選手。ハン選手とはプレースタイルが少し違いますが、同じカットマンの小塩選手との試合は見ごたえのあるものになりそうです。

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第1ゲーム ビタ止まりのストップ

今回の成本選手のカットマン対策は、ドライブで左右に揺さぶり、相手をうまく下げさせたところでストップをして得点する作戦のようです。そのストップも、なかなか腕が届かないくらいのかなり手前に落とします。実際に小塩選手が手を伸ばしても届きません。この展開で小塩選手を突き放し、11-4で第1ゲームを獲得します。

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第2ゲーム 独特なカットに苦戦 

第2ゲームでは、成本選手がストップを多用しなくなりました。小塩選手の切れたカットに、ツッツキとドライブで対応していきます。ラリー中、小塩選手が横下回転をかけた独特のカットを混ぜてきます。成本選手はそれに苦戦しますが、終盤では長いラリーをものにし、この勢いで第2ゲームも取るかと思う流れに。しかし、結末は小塩選手が逆転!第2ゲームを10-11で落とします。

第3ゲーム チャンスをしっかりつかむ!

第2ゲームで苦戦を強いられた小塩選手の放つ横下回転がかかったカットを、成本選手は上手く回転を合わせて攻略します。さらに、速いピッチでドライブを左右に打ち分け得点!小塩選手も粘りますが、攻撃に少しミスが出ます。チャンスをものにした成本選手が11-8で第3ゲームを取ります。

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第4ゲーム 成本選手、流れを引き寄せる

第3ゲームの勢いのまま大きく点差をつける成本選手。第1ゲームで効いていた短いストップに加え、左右の厳しいコースに打ち分けるドライブを主軸として攻めます。小塩選手の横下回転のカットにも、打ち抜くなど修正して対応し、最後はネットインで勝負が決まりました。11-7で第4ゲームを取り、ゲームカウント3-1で勝ちを得ました!

シーズンが始まってからなかなか勝てずに苦しんだ成本選手ですが、ここで初勝利をつかみました。見事なカット対策で、長いラリーも集中力を切らさず制し、勝負どころの強さが光った試合でした。 

第3マッチ:ユエン シュエジアオ vs チェン イーチン

右シェークドライブ型同士かつエース同士の対決です!両者共にどの技術も非常にレベルが高く、細かな戦術から白熱したラリー展開が予想されます。

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第1ゲーム ユエン選手、得意とする攻撃を封じられる 

サービスからの展開でお互いに得点していきます。しかしゲームが進むにつれ、ユエン選手のサービスがだんだんと効かなくなっていきます。ユエン選手がドライブを打てば、それをチェン選手が伸ばすようにブロックをし、得点。ユエン選手が得意とするプレーに持ち込めないまま、第1ゲームを5-11で落とします。 

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第2ゲーム サービスを変えて流れを変えようとするが

ユエン選手は流れを変えるためにバックサービスに切り替えます。対するチェン選手は巧く逆を突いてユエン選手を離していきます。点差が開き苦しいユエン選手、サービスレシーブではあまりいい展開を作れなくとも上手く返球し、じわじわと点差を詰めます。それでも、チェン選手の安定した3球目攻撃を抑えきれず、7-11で第2ゲームも落としてしまいます。

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第3ゲーム ラリーでの展開で苦戦

第1、第2ゲームで見られた、ユエン選手に持ち上げさせてからの打点の速いバックハンドで得点するプレーが、チェン選手によい流れを引き寄せます。ラリーになるとチェン選手が一枚上手なので、ラリー展開にせず3球目、5球目あたりで決めたいユエン選手でしたが、あと一歩のところで粘られ、8-11で第3ゲームも落とします。ゲームカウント0-3で悔しい敗戦となりました。

打撃戦の展開になった第3マッチ。サービスからの展開やラリーでのスピードでチェン選手に及ばず、ユエン選手はなかなか自分らしいプレーができないという試合になりました。しかしながらプレー自体は世界トップレベルと言ってもいい内容で、見ごたえのある試合でした。

第4マッチ:ドゥ ホイカン vs 安藤 みなみ

ドゥ選手は右シェークドライブ型、安藤選手は右シェーク異質攻撃型です。

前回の対戦(12月17日)のユエン選手 vs 安藤選手では、惜しくもユエン選手が2-3で敗戦となりました。今回の対戦では、ユエン選手と似たプレースタイルのドゥ選手が安藤選手と勝負します。ドゥ選手の武器である回転量の多いドライブでどんな試合が作られるのか、楽しみです。

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第1ゲーム 少し様子を見ながらも確実に点を取っていく 

安藤選手がどんなプレーをしてくるのか、様子を見ながら攻めていくドゥ選手。サービスは巻き込み系のロングサービスやYGサービスを使い、相手の出方を探ります。両者一歩も引かない展開でゲームが進み、スコアは10-10に。どちらがゲームを取るか、という緊迫した場面で、安藤選手の少し出たサービスをドゥ選手が見逃さず、2球目で得点!11-10で第1ゲームを取ります。

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第2ゲーム 戦術転換で逆転リード

序盤では、ドゥ選手が安藤選手の打点の早いスマッシュに苦しみます。しかし中盤あたりからは、ドゥ選手の逆襲が始まります!ドライブのコースやレシーブでの微妙な回転量の差で安藤選手のミスを誘うなど、世界トップの戦略で点差をつけていき、ついには逆転リード。第2ゲームを11-5で獲得します。

第3ゲーム 緩急に翻弄される

このゲームを取ればドゥ選手の勝利が決まる第3ゲーム、一筋縄ではいきません。ゲームは安藤選手のペースで進行します。安藤選手がドゥ選手のバック側に多くボールを返し、緩急を使ってドゥ選手を翻弄します。ドゥ選手は動かされ、なかなか思うようにプレーができません。要所で安藤選手のスマッシュに苦戦し、第3ゲームを6-11で落とします。

第4ゲーム ロングサービスで勝負をかける

ここからは安藤選手の変化の使い方が見事です。バックの表ソフトで弾く打ち方と、軽く当てて手前に落とす打ち方を使い分け、さらに決め手のスマッシュで点数をつくる展開が増えます。これを封じたいドゥ選手は、ロングサービスを安藤選手の深いバック側に出し、両ハンドで畳みかけます。それでも及ばず、8-11で第4ゲームを落としてしまいます。

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ファイナルゲーム 最後まで競る展開に

Tリーグでは6-6から始まるファイナルゲーム。安藤選手のサービスが2本あるも、ドゥ選手が粘って2本取り、スコアが8-6になります。譲らない安藤選手もじわじわと追いついて、会場の緊張感が高まります。そして、ここで両者共にタイムアウトを使い果たします。

9-9のタイミングで、ドゥ選手のサービスです。しかし1本目では安藤選手のスマッシュが決まり9-10に、次はネットインという不運な形で9-11という結末に。ゲームカウント2-3で悔しい敗戦となりました。

さまざまな戦術を展開し攻めていくドゥ選手は、最後まで闘志を燃やし世界トップランカーとしての誇りを見せてくれました。

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ビクトリーマッチ:成本 綾海 vs チェン イーチン

京都カグヤライズ初のビクトリーマッチとなりました!

Tリーグのビクトリーマッチは、1ゲーム(11ポイント)マッチのみというシビアな戦いです。デュースが採用されており、2点差がつくまで争われます。ベンチ入りしているメンバーであれば誰でも出場でき、出場者はその場で決定します。

池袋監督は、チーム初めてのビクトリーマッチに、チームを最初から支えてくれている成本選手を起用しました。対して、相手は世界トップを走っているチェン選手。かなり厳しい戦いが予想されますが、「1ゲームのみ」というのがビクトリーマッチの肝です。「1ゲームのみ」だからこそ、誰にも勝敗はわかりません。お互いの読み合いがカギとなります。

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ついに始まったビクトリーマッチ、序盤から長いラリーが展開されます。容赦なく厳しいコースをついてくるチェン選手に2-5と点を離され、カグヤライズはすぐさまタイムアウトを取ります。その後も点差が開き、4-8と苦しい展開に。

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しかし、ここから成本選手の猛攻が始まります!
ラリーでは食らいつき、3球目攻撃ではノータッチで決め、徐々に点差を詰めていきます。

そして、スコアは9-9に。ここから成本選手のサービス2本で、今まで出していたサービスと種類を変えて2本取り、11-9で勝利しました。

初のビクトリーマッチで、おそらく緊張していたであろう成本選手ですが、点差が開いても諦めない堂々たるプレーで見事逆転勝利を成し遂げてくれました!勝負どころでサービスを変えるという大胆な作戦が上手くはまり、成本選手の芯の強さが垣間見えました。

2022年12月17日、京都カグヤライズ vs トップおとめピンポンズ名古屋は、京都カグヤライズに軍配が上がる!

開幕以来、なかなか勝てずに苦しんできた京都カグヤライズ。この試合で、ついに初勝利を手にすることができました!

12月4日にダブルスが初勝利してからチームに勢いがつき、今試合ではキャプテンの成本選手が2点取りと素晴らしい活躍をしてくれました。この初勝利をバネにして、これからも1試合ずつチームの勝利をつかみとっていきます!

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ライタープロフィール

記事を書いた人

清水 大暉

京都カグヤライズインターン生。 
中1から卓球を始める。高3で区切りをつけようとしたが、コロナウイルスの影響で学生生活最後の大会が中止に。そこで悔いが残り、卓球の道に進もうと決意。今では趣味で卓球を続け、国際試合や海外リーグの試合をよく観ている。
好きな選手は丹羽選手・酒井選手・モーレゴード選手・ティモボル選手などなど。